どどめ

というものが全国的なものでないことを、最近痛感する。
私らが子どもの頃は、通学路の桑畑で沢山とった。
できるだけ紫色の濃いものを探すのが楽しかった。
「お蚕さん」という呼称も地域的なものだった。
他県の友人に、「なんで虫に”さん”をつけるんだ」と
言われてはじめて気付いた。
私らにしたら、お蚕さんはお蚕さんだった。
幼い頃はまだ、近所でもお蚕さんを飼っているうちが多かった。
それも殆どなくなったし、桑畑もずいぶん減った。
お蚕さんは、触るとすべすべしていて気持ちいい。
形状は決して気持ちのいいものではないけれど。
「あーこいつなら絹吐けるわ」と思える。
お蚕さんとどどめは、私ら的には対のものだ。
どどめ、何年食べてないだろう。
甘くて美味しいと思っていたのは子どもだったからだろうか。
それをちょっと確かめてみたい。




調べ物をしているついでに、「どどめ」でぐぐってみた。
そのさい、「どどめ色はどんな色だ?」というのを見かけて、
「そうかどどめつーのは全国区ではないのか」と再確認。
そんなわけで今日の日記に至る。